2018年9月20日木曜日

あの人の言の葉 大嶺美枝

 白梅部隊員 大嶺美枝

 沖縄県立第2高等女学校4年
 昭和20年6月9日
 沖縄高嶺村にて戦死
 沖縄県那覇市小禄出身 17歳


 お母様!
 いよいよ私たち女性も、学徒看護隊として出動出来ますことを、心から喜んで居ります。
 お母様も喜んで下さい。
 お母様は女の子を手放して、御心配なさる事でございましょうけど、決して御心配はなさいますな。
 散る時には、立派な桜花となって散って行きます。
 その時は、家の子は、「偉かった」とほめて下さいね。

 お母様!
 空襲時はよく御用心下さいね。
 そして善ちゃんと弘ちゃんをよく守って下さいませ。
 決して私の御心配はなさいません様にして下さい。

 ネルはお母様のものか、善ちゃんのものを作って着せて下さい。
 波の上宮のお守りを入れて置きますから、善ちゃんの出動の際には、お母様の髪の毛と共に、弘ちゃんにお守り袋を作って貰って、善ちゃんにやって下さい。

 なるべく自分でやる心算でしたけど、到底忙しくて出来ませんから、弘ちゃんに作って貰います。

 お母様!
 今まで口答えばかりして来てすみませんでした。
 これからは、きっと立派な一人前の看護婦になって、お国の為に働きます。

 お母様!
 御身体を無理なさらぬ様に、また善ちゃん弘ちゃんを怒らずに、朗らかに暮らして下さい。

 大島兵曹、信一兄さんによろしくおっしゃって下さいませ。  かしこ

 最後に一家の御健康をお祈りいたします。